第三回 紙工作からステンレス試作へ
- 歩里 室伏
- 2023年6月12日
- 読了時間: 3分
第二回 では紙で立体工作を作りましたが、それが満足行くものになったら
いよいよ実際の試作が必要になってきます。
紙で作ったものが、実際にステンレスで作った場合に、思った通りの出来になるのか。
それはやってみないと分かりません。
やってみて、ダメなところは直す、もっと良くする、など実物を見ながらの変更が効果的であると判断したので、試作に踏み切りました。
まずはステンレスを加工してくれる業者さんを探しました。
検索は「ステンレス 加工」でした。
たくさん業者さんはヒットしますが、ステンレスの一枚ものを加工してくれる業者さんはなかなか見当たりませんでした。
どうすればステンレスの一枚ものの業者さんに絞れるか、色々調べて行ったところ、シムプレートというものが、私の作ってほしいパーツに近いものに見えました。
そこで検索に「ステンレス 加工 シムプレート」と入力すると、グッと業者さん選びが現実味を帯びてきました。
出てきた〇〇製作所、○○シャーリング、などひとつひとつ見て行きましたが、Q&Aなどを見ると「個人の依頼は受け付けていません」などと書かれていることが多かったです。
個人受付に言及されていないところに問い合わせのメールを送ってみるも、大半は無視され、お返事を返してくれるところがあっても、「個人の依頼は受け付けていません」と返されることがほとんどで、それはそれは大苦戦。
ようやく個人受付してくれるところを2~3件見つけましたが、見積額は大体5万円ほど。
これではさすがに厳しいと思い、さらに探し進めました。
合計20社以上にあたり、何とか手に届く金額で試作を作ってくださるところを見つけ出しまし、その業者さんに図面を送り、試作を作ってもらうことに!
図面を送り、一週間ほどで試作が送られてきました。
その時の興奮は今でも忘れられません。
ドキドキしながら試作を組み立て開始しました…
しかし、なんとステンレスが硬すぎて思ったように係合出来ず大失敗(´;ω;`)
紙工作とステンレスじゃそりゃ違いますよね。分かってます。
それは勿論想定していたんですが、しかしこちらの想定以上に硬かった。
記念すべき試作第1号は思ったように組み立てることが出来ませんでした。
しかし、高いお金も払っているし、これを無駄には出来ません!
干渉してしまうパーツを金切りばさみで切ったり、本来とは違う方法でなんとか形にはしました!
その試作第1号がこちらです。




最終完成形と見た目こそ似ていますが、組み立ての仕組みがまるで違っています。
そして当初の組立方法の設計では、組み立てることが不可能だと判断し、また組立の設計を新たにし直すことになりました。
気持ちが凹むの通り越して、ちょっと絶望しちゃいました…
ちなみにこの想定と違う組み立てをした試作第1号は、組み立てるのに2時間以上掛かり、汗だくになってようやくこの形になっております笑
そして組み立てたら最後、2度と分解できませんでした…
ブタノストーブの試作第1号はほろ苦い思い出のオブジェとして、今でも家にしまってあります笑
次回は、再設計に取り組んだお話をしたいと思います。
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