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  • 執筆者の写真歩里 室伏

第二回 では紙で立体工作を作りましたが、それが満足行くものになったら

いよいよ実際の試作が必要になってきます。

紙で作ったものが、実際にステンレスで作った場合に、思った通りの出来になるのか。

それはやってみないと分かりません。

やってみて、ダメなところは直す、もっと良くする、など実物を見ながらの変更が効果的であると判断したので、試作に踏み切りました。


まずはステンレスを加工してくれる業者さんを探しました。

検索は「ステンレス 加工」でした。

たくさん業者さんはヒットしますが、ステンレスの一枚ものを加工してくれる業者さんはなかなか見当たりませんでした。

どうすればステンレスの一枚ものの業者さんに絞れるか、色々調べて行ったところ、シムプレートというものが、私の作ってほしいパーツに近いものに見えました。

そこで検索に「ステンレス 加工 シムプレート」と入力すると、グッと業者さん選びが現実味を帯びてきました。

出てきた〇〇製作所、○○シャーリング、などひとつひとつ見て行きましたが、Q&Aなどを見ると「個人の依頼は受け付けていません」などと書かれていることが多かったです。

個人受付に言及されていないところに問い合わせのメールを送ってみるも、大半は無視され、お返事を返してくれるところがあっても、「個人の依頼は受け付けていません」と返されることがほとんどで、それはそれは大苦戦。


ようやく個人受付してくれるところを2~3件見つけましたが、見積額は大体5万円ほど。

これではさすがに厳しいと思い、さらに探し進めました。

合計20社以上にあたり、何とか手に届く金額で試作を作ってくださるところを見つけ出しまし、その業者さんに図面を送り、試作を作ってもらうことに!


図面を送り、一週間ほどで試作が送られてきました。

その時の興奮は今でも忘れられません。

ドキドキしながら試作を組み立て開始しました…


しかし、なんとステンレスが硬すぎて思ったように係合出来ず大失敗(´;ω;`)


紙工作とステンレスじゃそりゃ違いますよね。分かってます。

それは勿論想定していたんですが、しかしこちらの想定以上に硬かった。

記念すべき試作第1号は思ったように組み立てることが出来ませんでした。


しかし、高いお金も払っているし、これを無駄には出来ません!

干渉してしまうパーツを金切りばさみで切ったり、本来とは違う方法でなんとか形にはしました!


その試作第1号がこちらです。





最終完成形と見た目こそ似ていますが、組み立ての仕組みがまるで違っています。

そして当初の組立方法の設計では、組み立てることが不可能だと判断し、また組立の設計を新たにし直すことになりました。

気持ちが凹むの通り越して、ちょっと絶望しちゃいました…


ちなみにこの想定と違う組み立てをした試作第1号は、組み立てるのに2時間以上掛かり、汗だくになってようやくこの形になっております笑

そして組み立てたら最後、2度と分解できませんでした…


ブタノストーブの試作第1号はほろ苦い思い出のオブジェとして、今でも家にしまってあります笑


次回は、再設計に取り組んだお話をしたいと思います。



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  • ムロフシアユリ

第一回はモノ作りをする第一歩として

紙と鉛筆でアイデア図を完成させるところまでお話ししました。

今回はその後、そのアイデア図を

実際に立体的に再現することについてお話ししていきます。


私の場合は、まずコンパスや定規などを使って

ボール紙などにアイデア図を清書をし

それをハサミやカッターなどで切ったりくり抜いたりして

パーツとなる部分を、ボール紙で作りました。

私の場合、コンパス・定規・ボール紙類・ハサミ・カッターは

いずれもお財布に優しい100均で揃えました💰

ダイソーにはコンパスカッターなどというものもあり

カーブの部分などは普通のカッターよりも綺麗に切れます。

最近の100均は本当に便利なものが売っていますね😊


私のブタノストーブ焚火台は

ブタの顔側の支柱パーツと、お尻側の支柱パーツをそれぞれボール紙で

胴体部分のパーツはA4サイズの普通のコピー用紙で作りました。

各パーツが紙で揃え終わったら、最後にそれを組み立てて行きます。

この組立が上手く行くか、とてもドキドキしたことを今でも覚えています😌


ここまでアイデア図を作るのに数週間

紙パーツを作って揃えるのに数日かかっているので

その集大成となるわけですから、ドキドキするのもやむを得ないですよね!


そして、そんなドキドキの中

組み立てた最初の紙工作は…大失敗でした🤣


あちこち干渉して上手に嵌らなかったり、立体にすると火床の高さが低くて

もっと足を長くする必要があったり。

立体にすることによって問題点が浮き彫りになってきました。

でも大失敗するのは当然で、そこでめげてしまっては行けませんよ~

私みたいなド素人が最初から上手く行くなんて思っていませんでしたし

立体化で分かった問題点を分析し

そして修正していくんです。

そのための立体化とも言えます。


そして悪いことだけではありません。

立体化によって、今までは紙の上だけだったアイデアが

具現化するので「ここはこうした方がもっといいかも💡」とか

「ここはこうした方が可愛いかも♪」とか

新しいアイデアが浮かんだりします。


紙にデザインをどんどん描き加えて精度を高めて行ったように

紙工作も何度か作って精度を高めて行きました。


最終的に紙工作で組み立てたものがこちらになります。































最終的に出来上がった製品版のブタノストーブとは違う点もたくさんありますが

この時点で、外観的にはだいぶ完成形に近い状態になっていますよね🐷


ようやく、自分の思い描くものに近い出来になったので

私は次は実際の材料、ステンレスを使っての試作に移ることにしました。


もしこの時点で、自分の思い描くものになっていなかったら

さらに紙工作の改良をもっと繰り返しましょう!

ここまでは数百円程度の費用しか掛かっていないですし

ここで思い描くものが出来ていなければ

この先の実際の試作では費用が発生してきて、苦労をしてしまうと思いますので

この時点で、自分の思い描くものに可能な限り近づけておきましょう!


次回は、実際の材料であるステンレスでの試作についてお話しをしたいと思います。



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  • ムロフシアユリ

更新日:2023年5月4日


自分のアイデアや考えを活かしてモノ作りをしたいのに、どうしたら良いか分からない。

そんな人はいませんか?


私もそんな1人でしたが、自分なりに方法を考え

自分なりに手順を考え、試行錯誤をして、自分のオリジナル焚火台を完成させました。

そんな私の体験談を熱く語らせていただきたいと思います🔥


みなさんは、モノ作りをする際にまず必要なものは何だと思いますか?

専門知識?設計ソフト?費用?

いいえ、そんなことはないんです!

それらは作るものによって、後々必要になることはありますが

モノ作りをしたい人、諦めないでください。

私には専門知識もなければ、設計ソフトもなく、費用も必要なかったです。

モノ作りに最初に必要な物は紙と鉛筆だけでした。


私が今回作成したブタノストーブ焚火台ですが

最初の第一歩はこのようなものでした。



人様にお見せすることになるとは、当時想像もしていなかったので

雑な落書きな上、使用した紙も、薬局の明細表の裏紙というお見苦しいものですが👀

これはSDGsの一環ということでご容赦くださいm(__)m


しかし、ご覧の通り、自分のアイデアを紙と鉛筆で描く✍

落書きのようなもので良いのです。とにかく描く✍✍✍

それが全ての始まりです。

私もこれがなければ、今回の焚火台の完成はあり得ませんでした。

アイデアが多ければ多いほど、そこには多くのものが描けるでしょう。

そして、さらにアイデアを思い付いたら、書き加える。

上のアイデア図にさらにアイデアを加えたものが、このようなものになります。



1枚目のアイデア図と比べて、少しだけ具体的になってますよね?

こうやって、アイデアを重ねていく。

こんな機能がほしい!こんな見た目にしたい!

そんな、あなたの溢れんばかりのアイデアを

ジャンジャン描き加えてやってください😁


モノ作りがしたい、と考える人はきっとこれらのように

アイデア図を考えていく工程が「楽しい」と感じるのではないかと思います。

私はこうやって少しずつアイデア図を育てるのが、とても楽しかったです。

楽しく、無理せずアイデア図を育てていくことが大事だと思います。


次回は、アイデア図完成のその後についてお話しをしたいと思います。






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